*今月、Jリーグの欧州スタジアム視察がおこなわれ、同行したサンフレッチェ広島広報部長の森脇さんが視察中に Facebook (START for 夢スタジアム実行委員会)上にて気になったことをレポートされました。日頃から Facebook を使っていないサポーターは情報を見つけられるのかな?という管理人の勝手な妄想によりまとめることとしました。(気になった部分を抜粋まとめています、すべての内容は下記 Facebook ページよりご覧になれます。Facebook を使っていない方でも読めるので、一読をお勧めします。)

START for 夢スタジアム実行委員会 https://www.facebook.com/hiroshima.yume.stadium


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オラ!フロントスタッフのワッキー@エスパニョール・スペインです!ただいまJリーグ欧州スタジアム視察に参加させていただいてます。気になったことをレポートしたいと思います。(長文だよ)

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フロントスタッフのワッキー@スイス、バーゼルです。FCバーゼルのホームスタジアム、ザンクト・ヤコブ・パルクを視察しました。

収容人数は、過去増席と減席をし、現在リーグ戦開催日は38512席とのこと。このスタジアムの売りは、複合機能です。メインスタンド1階と地下1階にはショッピングセンターがあり、メインスタンド上階に高齢者向けマンション(全107室)が併設。スポーツバー、レストラン、クラブショップ・ミュージアムも併設されています。

担当者のお話を伺っていると、まちづくりの観点から、スタジアムにどのような複合機能があれば365日人が集まるのか、行政と一緒に良く練られているなと感じました。



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スタッド・ド・スイス@ベルン。スタジアムマネージャーのハンスさん。スタジアムビジネスのお話を聞きました。昨年、中国新聞さん、クラブオフィシャルカメラマンさんが訪問した際にプレゼントしたサンフレッチェ広島のユニフォームを飾っていただいてました。心配りに感謝!



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スイス、ベルンにあるBSCヤングボーイズの本拠地、スタッド・ド・スイス・ヴァンクドルフ。32000人収容。

沢山ご紹介したいことがありますので、まず1つ。

サッカーに興味がない人にスタジアムに足を運んでいただくことの1つの仕掛けとして、スタジアムの屋根には7000枚の京セラ製の太陽光パネルが敷き詰められていて、年間120万キロワット(400世帯の年間消費量分)を発電し、電力会社に売っています。そこで、屋根に突き出た太陽光発電の学習ができる体験型タワーを設置。子供たちが日頃から環境学習のためにスタジアムに訪れるそうです。

すなわち、サッカーに興味なかった子供たちがスタジアムに1度来てもらうことで、サッカー、あるいは地元クラブであるBSCヤングボーイズに触れて好きになるきっかけを創り出している1つの事例です。

また、敷地内のスタジアム向かいに専門学校があり、沢山の若い学生で溢れてましたので、教育機関・教育施設がスタジアムにある、併設されるのは、若い人が日頃からスタジアムに訪れる1つのきっかけになると参考になりました。



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スタッド・ド・スイス。スタジアム前の駅にトリムが止まる駅があります。同時に道(軌道)の上を路線バスも走りますから、1つの場所で電車・バスが利用できます。

ベルン市内では、広島市内以上にトリムが路面の上を走っており、そもそも街全体に公共交通機関が発達していることが理解できました。スイスのほとんどのスタジアムでは、「チケット+公共交通機関試合日無料」のようなコンビチケットを販売しており、スタッド・ド・スイスでは、65%から70%の方が公共交通機関で来場、しかもほぼ1時間以内にアクセスできるようにされているそうです。

旧広島市民球場跡地であれば、公共交通機関でのアクセスが容易であり、上記のスキームは大いに参考になるとおもいました。



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スタジアムがお金を生み出す仕掛けの1つ、ラウンジの設置。日本と違い欧州ではそもそもスタジアムがその街の社交場としての機能を有しています。

写真はチャンピオンズラウンジと呼ばれるメインスタンド2階層に設置されたラウンジで、1200名が入れるそうです。

年間で契約した企業は、無料で使い放題、最高の食事を食べ放題。日頃からビジネスミーティングが行われ、試合日には、政治家・実業家・警察や消防など、多くの方がこのラウンジを利用。ベルンの中での最大のビジネススポットになっているそうです。部屋は3分割にできる構造ですので、結婚式も必要なスペース分だけ利用でき、実際に訪問した日もビジネスミーティングのセッティングが別のラウンジ含め2ヵ所準備中でした。



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スタッド・ド・スイス。ほぼ2年に1回は、ヨーロッパ選手権やナショナルチームの大会、親善試合、著名な歌手のコンサート開催などのメガイベントでの年間使用回数は10回。

ホームクラブであるBSCヤングボーイズの試合を含むスタンダードのイベントで18回使用。小さなイベントで年間1800回使用と計画がされているそうです。サッカー以外でもボクシング、アイスホッケー、テニスでも使用されます。コンサートなんかは、サッカーのシーズンオフで計画されるそうです。

また、スタジアム運営会社は、日頃から政府機関や行政機関、イベント会社とコミュニケーションをとっており、スタジアムを多目的に、稼働率をあげるためにイベント誘致に努力している姿勢が伺えました。

細かな部分で勉強になったのは、例えばトイレ。多目的使用のスタジアムですから、サッカーの試合であれば80%が男性用。20%が女性用とし、コンサート開催であれば、80%を女性用、20%を男性用に変更できるようにも考えられて建設されています。



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ダービー・カウンティFCのホームスタジアム、アイプロ・スタジアムは、元々プライドパーク(Pride Park)の名で有名な箱形スタジアム。1997年にモダンなスタジアムとして現在の場所に移転、建設されました。

Pride Parkと言われるだけに、ダービー・カウンティFCは、ダービー市民の中で生活の中になくてはならない存在として愛されている。ロールスロイスと並び、街の誇りになっています。 スタジアム入口には、小さなミュージアムがあり、写真やトロフィーで、クラブの歴史と伝統を伝えています。

広島に新スタジアムができたら、必ず観光客がたくさん日頃から訪れるミュージアムがあり、広島の誇り、伝統、平和のメッセージを伝える工夫がしたいですよね!



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プライドパーク@ダービー、イングランド。サポーター、亡くなってもクラブの歴史の一部になる。写真は、亡くなられた方の名前が刻まれたプレート。



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アストン・ヴィラFCのホームスタジアム、ヴィラ・パーク。アストン・ヴィラは、1888年に始まった最初のフットボールリーグに最初から参加した12クラブの1つ。ヴィラ・パークは、1897年から使用されているスタジアムで、ヨーロッパでの古い歴史を誇るスタジアムです。 

沢山感じる部分がありましたが、最もいいなと感じたのは、試合日にクラブ役員や対戦チームの役員が使用、おもてなしをするディレクターズ スイートと呼ばれるラウンジで、クラブの誇りと言われてました。 

試合日以外の金・土・日曜日には、レストランVMFという名で営業。ホームタウンであるバーミンガム地域700のレストランの中でNo.1。最高級の食事とホスピタリティを誇るそうです。 

また、このレストランで働くキッチンスタッフ、バー、ウェイターらは、経済的に厳しい地元の学生を採用し、彼らの将来設計に寄与するという教育目的を実践しているそうで、これもクラブの誇りとなっています。




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2014Jリーグ欧州スタジアム視察を終えて。

今回、スペイン・スイス・イングランド・ドイツと4カ国で、数多くのスタジアムを訪問させていただき、スタジアムの機能、試合日以外の活用方法、ホスピタリティ面など、多くの事を学ばせていただきました。

欧州と日本では、スポーツを取り巻く環境・文化・価値観が異なるため、欧州スタジアムの良い部分をそのまま日本に輸入することはできないと思いますが、視察で得たヒントを、それぞれのJリーグクラブが、あるいはJリーグが持ち帰り、日本の新しいスタジアムのスタンダードを作っていけれればと思います。

最も感じたのは、「クラブ」「スタジアム」が、その街の誇りであり、顔になっていることです。「サッカー事業を通じて、夢と感動を共有し、地域に貢献する」サンフレッチェ広島のクラブ理念を実践し、歴史を積み重ねる中で、もっともっと地域の皆さまから愛される存在にならなければと思いました。

また、少し視点を広げると、JリーグおよびJリーグの試合環境にだって世界に誇れる部分はたくさんあります。「安全安心なスタジアム」だからこそ、老若男女・小さな子供からご年配の方々まで、楽しみにスタジアムに足を運ぶことができます。

写真は、マインツの試合観戦後、長い時間ピッチを眺めていた子供と何かを語りかけているお母さんの写真です。おそらく、そのお子さんは「自分もいつかこのスタジアムのピッチに立ちたい」と夢を描いているのでしょう。そして、お母さんは「また来ようね」と息子に語りかけているように感じました。「スタジアムは街の誇り」みんなが様々な夢を描く、誇りに思えるスタジアムを、みんなの力を合わせて作りたいですね。

今回の視察の詳細は、また後日のシンポジウムで紹介したいと思いますので、今しばらくお時間を。お楽しみに!


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跡地に立派なスタジアムがほしいよ (・(ェ)・)